面接試験

コールセンターの求人に応募して
「筆記試験があります」って言われたときには正直ビビったけど
今ではどんな内容だったかも覚えていないくらい簡単だった。
PCのブラインドタッチは得意だったので実技試験は楽勝だった。
あと、なんだったっけ?実際の電話対応みたいな台本を読むテストもあった。

ニートで職歴が1年未満はさすがにまずいだろうと親戚の不動産屋でアルバイトを
したことにした。
バイトはしていないが、ちょっとだけ手伝ったことがあった。お茶出しとか。
面接で、不動産屋では電話対応もありましたか?と質問され
「ありました。」と答えた。ウソです。ごめんなさい。

たった一度の面接で合格の電話がきたときには驚いた。
就職氷河期で何十社も落ちまくり、面接だって1次・2次・3次・最終って
どんだけあるんだよってのが就職試験だと思っていた。

同期入社は十数名いたと思う。半年たった今では数名しか残っていないけど。
10代、20代の若い人がほとんどで50代は私ともう一人主婦の方がいた。
いや、本当に50代かどうか聞いたわけではないけど、見た目年齢50代です。

若い人は学生さんで短期のアルバイト希望だった。
そういえば、私も学生のころアウトバウンドのテレホンアポインターというバイトをしたんだった。
学生時代のことなんて、もう遥か昔のことで、すっかり忘れていた。
スポーツ新聞の広告欄に広告を募集する電話をひたすらかけまくる仕事だった。
電話帳をやぶいて渡され、上から順番に手あたり次第電話をかけまくる。
主に飲食店がターゲットで、ほとんど怒られて切られることが多かった。
もう二度とこんな仕事はしたくないと思っていたのに、就職氷河期とはいえ
営業職でも最悪の着物販売の仕事をして大失敗してニートになり
50代になって死ぬ前に一度は社会復帰をしようとコールセンターの求人に応募した。

今度は大丈夫。通信販売の注文を受け付けるだけだから。
こっちから電話してノルマがあるような仕事じゃないから。

コールセンターの仕事内容についてもネットで調べたから大丈夫。
保険とか電力会社は厳しそうだったけど、通販受付だったら出来そう。
それにしても、コールセンターはスゲーいいぞってブログと
コールセンターなんて底辺の仕事だってブログと差が大きかった。
コールセンターの内容にもよるんだろうけど。
クレジットカードの督促なんかは、さすがに厳しそうだった。

結局、一緒に入社試験を受けた人たちは皆合格したようで
合格基準はかなり甘かったんだと思う。まあ、私が受かったくらいだからな。

服装も自由とはいえジーンズにTシャツでも合格とは、かなり緩い会社なのか?
入社後の説明会では一応オフィスカジュアルということだった。

大量募集・大量採用はつまり、辞めていく人が多いってことで
研修期間が終わったらもう半数近くになっていた。
本人の意思で辞めたのか、クビになったのか分からない。

実際働きだしたらイヤなことも多くなったけど、研修期間はむしろ楽しかった。
ロールプレイングしながらおしゃべりする時間もあったし、適度に休憩をくれた。
時間通りに帰れることにも感動した。
前職が酷すぎたんだろうな。

多分50代くらいの主婦の人と仲良くなって、シフトは午後からがいいよねって
話したりした。彼女は専業主婦でブランクがあるから不安だと言っていた。
彼女が扶養内で働きたいと話したとき、私もですって言ってしまったので
彼女は私のことを主婦だと思ったらしい。まあ普通そうだわな。
なんとなく歳が近い者同士仲良くなれたような気がしたけど、主婦とニートじゃ
大きな差があるんだって悲しくなった。

それでも同期入社で一緒に働けると楽しみにしていたのに
研修後、彼女の姿を見ることは一度もなかった。